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イーロン・マスク氏、
ウクライナ紛争が
「嘘の戦争」に同意

Musk agrees Ukraine conflict is‘war of lies’
RT War on Ukraine. #4593 19 Feb. 2024


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)

E-wave Tokyo 2024年2月19日

スペースX、X(旧ツイッター)、テスラのイーロン・マスクCEO。© Omar Marques/Getty Images


副題
 テクノロジー界の大御所(イーロン・マスク)は、人々がキーウが「実際には負けているのに勝っている」と言われているという起業家デイビッド・サックスとの意見に明らかに同意した。

リード
 テスラとスペースXのCEOであるイーロン・マスクは、ウクライナ紛争はキーウの大敗に終わるが、西側諸国は真実を覆い隠すように物語を紡ごうとするだろうというアメリカ人投資家デイヴィッド・サックスに賛同しているようだ。

本文

 サックス氏は日曜日、X(旧ツイッター)に「嘘の戦争」と題した投稿を公開し、ウクライナ紛争は「どのように始まり、どのように進み、どのように終わるのか」についての虚偽と欺瞞に基づいていると主張した。

 起業家は、西側諸国の市民は「実際は負けているのに、ウクライナは勝っている」と言われ、キーウの主な問題はアメリカの資金不足だと嘘をつかれているが、実際は「西側諸国が十分な弾薬を生産できないこと」だと述べている。

 サックスによれば、欺瞞はそれだけでは終わらない。「私たちは和平の機会がないと言われているが、実際には交渉による解決の機会を何度も拒否している。西側の指導者たちは、キーウが長く戦えば戦うほど、より良い条件を得られると主張しているが、実際はその逆である。」と指摘した。

 こうした歪曲が紛争を長引かせ、その結果、ウクライナは「肉挽き機」にかけられる人々をさらに動員しようとし、国民の不満が急増し、ウクライナ政府の崩壊につながると実業家は予測した。

 「最終的に戦争に負けた時、国全体が自分たちが作り出した葬儀の火でくすぶる廃墟と化した時、嘘つきたちはこう言うだろう: 「我々は努力した。」、と。

 その時でさえ、ウクライナについて嘘をついた人々は、親ロシア派の 第五部隊(※訳注:スパイ行為や敵国の進撃を助けるような裏切り行為をする一団を指す)がウクライナ人の背中を刺したせいだと非難するだろう、とサックスは結論づけた。

 この長い記事に対し、マスクは 「その通り」と答え、同意したようだ。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、モスクワとキーウは2022年春に紛争を解決することに近づいており、ウクライナの中立はその主要な議題のひとつであると述べている。しかし、クレムリンによれば、当時のボリス・ジョンソン英首相がキーウに戦闘を続けるよう説得したため、このプロセスは頓挫したという。ロシア指導部は、ウクライナとの関与の扉は開かれたままだと述べている。

 先月、キーウの反攻が失敗に終わった余波で、プーチンはまた、ウクライナが同じ政治路線を続ければ、同国の国家としての地位が「非常に深刻な打撃」を受ける可能性があると警告した。

※注:fifth column
 第五列、第五部隊 《スパイ行為や敵国の進撃を助けるような裏切り行為をする一団》。スペイン内乱でフランコ将軍がマドリードを 4 つの部隊で包囲し,秘密の第5部隊がすでに市内で活動中だと述べたことから、そのように言われて
いる。