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ゲームは変わった:
イランの報復攻撃はイスラエルの軍事的弱点を明らかにした

The Game Has Changed: Iran's Retaliatory Attack Revealed Israel's Military Weaknesses
筆者 Mary Manley  Sputnik International

War on Ukraine #4988 17 Apr. 2024


語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2024年4月17日

イスラエル、ネタニアフ大統領 © AP Photo / Tsafrir Abayov


著者:メアリー・マンリー
メアリー・マンリーは、米国の政治、ポップカルチャー、その他のニュース速報
を中心に扱うライター。メイン大学で芸術と文学の理論と批評を学ぶ。


本文

 
イランの攻撃の規模は、イスラエルに、米国とイスラエルが地域全体で保有する対ミサイル技術の大半を明らかにすることを余儀なくさせた、とあるアナリストは指摘する。さらに、イラン側は現在、「イスラエルのミサイル防衛システムがどのようなものか、ほぼ全容を把握」している可能性が高いという。

 日曜日付けのMondoweissに掲載された記事では、イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官が、発射されたミサイルと無人機の99%はイスラエルの防空システムによって迎撃されたと述べたことを受け、イランに対する報復攻撃は失敗ではなかったと示唆している。記事は、イランが攻撃の意図を1週間前に宣言し、その攻撃は「コントロールされた」もので、「エスカレーションを避ける」方法で行われると米国に約束したと指摘している。

 火曜日、スプートニクの『クリティカル・アワー』は、独立系ジャーナリストのジム・カヴァナー博士とともに、週末のイスラエルの攻撃に対するイランの最近の対応について議論した。

 「これはイラン側の失敗ではなかった。 これはゲームを完全に変えた行動だった。」とカバナー氏は語った。

 「イランが示したのは、イスラエルをアメリカが守るということだった。アメリカ、イギリス、フランス、ヨルダン......そのすべてが防衛のために行動し、(イランの)ミサイルを撃ち落とした。彼らには72時間の通告があった。イラン側は、特定の軍事施設を標的にしているという意味で、自制していた。民間人や都市部に対する広範な標的は選ばなかった。」と彼は続けた。

 「イランが示したのは、イスラエルに対抗し、効果的かつ知的に行動できるということだ。イランは世界で最も防衛力の高い領土であり、最高のレーダー、最高の防空システムを持っていた。イランは7発のミサイルでそれを狙い、5発で命中させた。つまり、5発または7発のミサイルが、世界最高の防衛と防空を誇る領土を攻撃したのだ。」

「イランが示したのは、イスラエルは安全ではない、ということだ。」、と カバナー氏は語った。

 スプートニクのガーランド・ニクソンは、イランの最近の攻撃は、イスラエルの軍隊がいかに西側の同盟国に依存しているかを示している、と指摘した。

 「アメリカ、イギリス、フランスが軍事攻撃に加わったのは奇妙ではないか?

イスラエルとの軍事行動。その正当性はどこにあるのか?」カバナーはこう答えた。「しかし、彼らは(再び)72時間前に通知を受けることはないだろう。 実際に攻撃があれば、アメリカ、イギリス、フランスに時間は与えられないだろう。

全面戦争ならイスラエルには時間がない。彼らはとてもひどく傷つくことになるだろう。そして、これは彼らにとって耐えられないことなのだ。」、と。

 「イスラエルはすべてを知っている。イスラエルは自分たちの弱さを知っている。イスラエルには、イランと全面戦争になったときに使うエースがある。そのために核兵器を持っているのであり、世界に対する威嚇、少なくとも地域の敵対者に対する脅威を復活させるために核兵器を使うのだ。」、と彼は付け加えた。

 月曜日には、西側諸国の同盟国数カ国が紛争をエスカレートさせないよう促すなか、イスラエルのヘルジ・ハレヴィ軍参謀総長が週末のイランの攻撃に対応すると述べたことが報じられた。

 バイデン政権はベンヤミン・ネタニヤフ首相に、アメリカはイスラエルの反撃を支持しないと伝えたという。月曜の24時間以内に、ネタニヤフ首相は戦争内閣を召集し、イランのミサイル攻撃とドローン攻撃について話し合った。

 「イランは、イスラエルが自らの信念を示すためにできる唯一のことはイランを直接攻撃することであり、イスラエルが直接攻撃すればイランも対抗するだろうと言っている。彼らは座してそれを受け入れるつもりはない」とカバナー氏は示唆した。

 「イスラエルは甘やかされており、何十年にもわたって何の処罰も受けずにシリアを攻撃し、何十年もの間、周囲のすべての国を何の処罰も受けずに攻撃してきた。 これは終わり。 だからこそ私はそれが変化だと言っているのだ。彼らは罰を受けずにイランを攻撃することはできないだろう。イランは反撃するつもりだ。」と述べた。

  「バイデン政権はこれを望んでいない。いや、それは明らかで、選挙対策のためかもしれない」と。そして記者は次のように付け加えた。「問題はイスラエル側だ。彼らはバイデンのことなど気にしていない。それが問題だ。そして、ひとたび攻撃されれば、ゲームは始まってしまう。そして、それをコントロールするのは容易ではない。」

本稿終了