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富士五湖、自然と文化・歴史短訪

富士安全登山ガイド
出典:「富士七合目 富士一館」
Mt Fuji 

青山貞一・池田こみち
 独立系メディア E-wave Tokyo 2022年9月
 

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 以下の出典は、「富士七合目 富士一館」の富士登山。

■登山時の注意

 始めから飛ばしても長続きしない場合があります。とにかく歩いては休憩、歩いては休憩のカタツムリペースより、なるべく休憩を取らずゆっくり歩くカメさんペースで歩けば大丈夫。病人・けが人が発生した際には、周りの登山者または、山小屋に連絡して下さい。6合目に安全指導センターがあります。7合目・8合目に救護所があります。落石を発見したときは大声で周りの登山者に知らせて下さい。

登山時のコツ

高山病

 五合目登山口に着いたら90分程度休憩すると気圧になれる。筋肉のストレッチを登山開始前に。体力に自信があると登山開始時に急いで登る人が多い。失敗すると7合目からペースが落ちる。7合目まではゆっくりゆっくり。登山は下りまで含めた長期戦である。

 登りより降りでひざを痛める人が多い。

 これは大変辛いようである。飛び降りるような歩き方をせず足の裏全体でしっかりと受け止めながら降りよう。また休憩を多くするのも良い。特に体力がある人は無茶をしてひざを痛める。

 休憩は体が冷える前に切り上げる。

 できれば小休憩は立ったままが良い。雷雲を発見したら近くの山室に避難する事。登山開始当初は10分で休憩。靴ヒモを確認して今度は20分で休憩。その後はペースにあわせて適度に休憩する。急いで早く登るよりも確実に少しずつ登っても結果は同じである。確実な分体力消耗が無い。

■富士登山持ち物

服装

 夏の山頂の気温は真夏でも4度から6度ぐらいで平地との気温差が20度ほどある。また、高山の天候は朝夕冷気を感じ急変しやすいので防寒のためウインドブレーカーなど外気を遮断できる外着が望ましい。必要に応じて重ね着する。

 服装は長袖のシャツにセーターなど着替えも必要(着替えは必ずビニール袋に入れてリュックサックへ 汗や雨でぬれる)。

登山靴

 登山靴は良いものを…これだけで登りも降りもかなり楽になる。ハイネックの靴が足首を固定するのでお勧め。また、足首から砂の入らないことも利点。スパッツが便利。



 1リットルあれば良いと思われる。足りなければ山小屋で調達できるので500mlでも十分。

 マスク・タオル 富士山は埃っぽく、特に下山道では口元や首周りをガードしたい。

照明器具

 夜間登山や山小屋でトイレに行く際に必要。懐中電灯(ヘッドランプ型が良い)。

雨具

 セパレート式のカッパ(上着とズボンがセットになったものが良い)。

目薬・サングラス

 富士山のホコリ対策です。コンタクトの人はゴーグルもあると便利。

日焼け止め

 富士登山は紫外線が多いので、日焼けが気になる人用。

携帯電話

 登山道ならすべて使用可能。緊急の場合に。

軍手

 岩場とかで役に立つ。

 傷バンソコウ 靴ずれができたら重ねて貼り付けていくと痛みが軽減する。

トイレットペーパー

 芯を抜いて持参。

ストック 杖やストイック

 足への負担軽減に役立つ。

エチケット灰皿

 タバコを吸う人。

ビニール袋数点

 ゴミや濡れた衣類のためなど重宝。

携帯食料 カロリーメイトやキャラメル等の高カロリー食品。

筋肉疲労を緩和 疲れた筋肉を労ぐ。

キシリトールガム

 山小屋泊の場合歯磨の代わりになる。

その他

 ウエットティッシュ・財布・保険証・常備薬など。

 とりあえず何か忘れても山小屋で手に入るので一番必要なものはお金かもしれない。

■天候

 山の天候はコロコロと変化する。ついさっきまで青空がひろがっていたのに、霧がどこからともなく押し寄せてきてあっという間に雨が降り出すなんて事は日常茶飯事。

 登っている間ずっとお天気でいてくれればよいのですが、もしものためにも雨具は絶対用意しておくこと。

雨具を忘れずに。

 よく折りたたみの傘を持ってくる人を見かけますが山は岩場があったり、道が荒れていたり、また風が強く吹いて、雨が横から、はたまた下から降るなんてこともありますので、やっぱり2ピースのしっかりした雨具を用意したいものです。それ以外は役に立たないと考えても良いほど。

保温にも気配りを。

 また、家を出発するときに30度近くあった気温は、山頂に近づくにつれ限りなく0度に近づく。登っている間は身体も温まっていてそれほど寒さを感じないが、一度休んでしまうと汗はシャツを濡らし身体を冷やしもう寒くて寒くて登山どころではなくなってしまう。風を通さない軽めのウインドブレーカーと保温用のセーター類は必須アイテム。

着替えの下着も忘れずに。

富士山山室(山小屋)

 到着したら、受付で宿泊の手続きをする。人数、食事の有無、明日の出立時間などを告げ、料金を前払いする。悪天候の場合は予約した山室をキャンセルして近くの山室に入る。この場合、キャンセル料が発生する場合もある。布団(シュラフ)は一人当たり1畳が確保される。すでに寝ている人もいるので手早く荷物をまとめ足元に置く。

 すぐに就寝しない場合は静かに夕食を待つか、食事室や小屋の外で会話をする。大声は厳禁。トイレは登山者と一緒のを使う。深夜のトイレは懐中電灯とジャケットが必要。湿った服装では布団(シュラフ)に入れないので着替えを持っていったほうが良い。前金制なので出て行くのは自由。

■その他

下山時の注意

 下山時間は頂上より約3時間前後。

 とにかくよそ見をして歩かないこと。どちらかといえば下山の方がバランスを崩しやすい。

 頂上の売店を過ぎ、反対側にある白い鳥居をくぐってまっすぐ下に下山する。30分ほど下山すると下に青い屋根で江戸屋という山小屋がある。そこで左山梨川側と右静岡側の分岐点になる。山小屋の前を通って左方向である。

河口湖・富士吉田・富士スバルライン五合目方向への下山となります。

 万一、お連れの方とはぐれたり下山道がわかりにくいときは、腕章をつけた富士山案内人または、山小屋で河口湖の五合目に行くにはどう良いか聞いて下山すること。

山での食事
 

 チョコレートやカップラーメンなどの軽いものがある。

富士山は水のない山

 山での水は貴重品。飲料水について水筒または、ペットボトル等の飲料水をお持つようにする。ただし、あまりたくさんの飲料水をお持ちになると重すぎて頂上まで体力がもたない場合がある。山小屋でも水を販売しているので、500mlのペットボトルが最適。

ゴミ・トイレ

 自分で出したゴミは、自分でもって帰る…最低限のマナーを守ること。

 トイレは各小屋チップ制です。 各小屋のルールを守って使用する。

高山病

 高山病とは3,000m級以上の山で起こる吐き気・めまい・頭痛など車酔いに似た症状のこと。

 決して無理をせず山小屋でしばらく休息を取るか症状が改善しない場合は、余力をふりしぼって付き添いとゆっくり下山する事をおすすめする。

 予防としては、前日ぐっすり睡眠をとって、体力をつけておく事。また、五合目で気圧になれるように1時間~ぐらい休憩した方が良い。

山頂でのアルコールは控えめに

 山頂は650hpa前後と気圧が低いため、酔いの回りは思ったより早い。下山の事を考えて、量は控えめに。