例年の南仏は4月はとても暖かく20℃を越す陽気だそうだが、今年は異常に気温が低く雨が多いとのことだ。
ドイツのケルンやミュンヘンからやってきた連中が、「ドイツは好天で暖かかったのに、せっかく南仏まで来てなんでこんなに寒くて雨なの」と不満顔。とは言え、少しでも地域の自然に触れてみようと、曇天の中ピレネーに出かけてみた。

●が今回の行き先(フランス南部、スペインとは100kmの近さ)
アンドラとの国境線(白い帯)の南がピレネー
ピレネー山脈の最高峰は3000mを超え、200以上の山々が地中海沿岸から大西洋まで440
km以上、幅が30〜50kmにも渡って連なり、イベリア半島とフランス以東のヨーロッパを隔てている。

プレネー山脈の標識
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
お天気がよければMielan村からも残雪の残る山脈がよく見渡せる。
標高が高いところでは、急斜面で雪崩も起きやすいため、まだ登山ルートはもちろんのこと、山越えの道も閉鎖されているところがあるようだったが、何はともあれ近くで山を見ようと、出かけていった。

一時だけピレネーに日が差した
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
Mielan村から南下してターブ(Tarbes)を過ぎ、ルルド(Lourdes)を過ぎると次第に山が迫ってくる。そこからさらに、小さな村々の隙間を縫うように車を走らせ、まずはスペイン橋(Pont
d'Espagne)に向かった。
そこから、ピレネー国立公園のビニュマール山の山麓ハイキングを試みようとしたのだが、あいにく標高が上がるにつれて雨が降り出し、気温も4℃と低く到底ハイキングは出来ずに諦めた。

寒々しいピレネー
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10

残雪のピレネー山脈
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
一旦、麓の村まで引き返し、何とか歩けそうな別の山を目指して再び車を走らせる。
Col du Soulor と Col d'Aubisque をつなぐサイクリングロードやハイキングルートのあるアザンの谷(Val
d'Azun)入り口までやってきたがやはり天候がわるくCol d'Aubisqueへの道路は閉鎖(Ferme)状態。
仕方なく、我々は、駐車場に車をおいてCol du Soulorの道路を少しだけ歩いてみることにした。ほとんど車の往来もなく舗装道路なので装備はなくても楽に歩けたが、時折吹き付ける風と雨には参った。
駐車場がピークで標高はおよそ1500m、そこから3.5kmを下り、再び戻ってくるというハイキングだったが、日頃の運動不足もたたり、結構きつかった。
天候は最悪だったが、ピレネーのさわりだけでも見て歩けたのは幸いだった。
途中、持って行った手作りのサンドイッチでランチをしていたら、思いがけず、野生の馬の群れ12頭がゆったりと道路を歩いて谷に下りていくのに出会った。

ピレネーの野生の馬
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10

ピレネーの野生の馬
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
そして、遠くでは雪崩の音らしき轟音も響いていた。また、こんな悪天候の中、サイクリングで山を越えていく強者にも出会った。

ピレネーをサイクリングするひと
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10

ピレネーをサイクリングするひと
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
何と言ってもフランスは自転車王国、ツールドフランスにははピレネー越えも含まれているという。自転車で山を登っていく人に向かってつい、「がんばって」と日本語で声を掛けてしまった。
やっとのことで駐車場脇の山小屋にもどり、暖かいカフェオレ、ショコラオレを頂いて一息つくことができた。

ピレネーの山小屋でカフェオレを
撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10
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