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好機に利敵行為、
ふぬけの民主党

日刊ゲンダイ

再掲載日:2007.2.26


─ Dailymail Businessより ──────────
■ 民主党は毒を盛られているのか
■ 妙に物分かりのいい民主党若手たちの衆院予算委員会の
■ 政府追及質問をテレビで視聴した有権者が抱いた不審
■ これでは民主党の政権など未来永劫あり得るはずなし
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あきれ返った政治不信下の永田町の政府と民主の八百長芝居、瀕死の安倍政権になぜトドメを刺さないのか

論客を自称する民主党の枝野や原口がなぜ政府側に「ありがとうございました」とお礼をいうのか、質問がバカ丁寧なのか、デタラメ安倍政権の延命に手を貸しているのか、本音は自民党の議員になりたいのか、奇怪至極だ
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 最近の民主党を見ていると、八百長じゃないか、と思ってしまう。安倍政権の支持率が急落し、閣僚の醜聞、問題発言が次々に炸裂。“身内”の幹事長が怒るほどなのに、民主党は攻めきれない。国会質問は甘いし、都知事選にいたっては不戦敗が濃厚だ。参院選へのホップ、ステップの選挙なのに、候補者が決まらず、有権者の期待を裏切っている。

 国民新党・亀井静香代表代行は「民主党は本気じゃない」と嘆いていた。「民主党の国会対策委員は自民党委員と“握っている”」と言う野党幹部もいる。審議日程など、最初から「落としどころ」を決めているというのだ。

 「まさか」と思ったが、今月23日の予算委員会などを見ていると「さもありなん」と思ってしまう。

 雇用、労働問題の集中審議で、民主は原口一博、枝野幸男らエース級の論客を揃えたのに、ヒドかった。原口はこう言ったのである。

 「私は昨年、柳沢大臣と郵政の視察で欧州に行かせていただいた。大変誇らしかったです。柳沢大臣がさまざまな国際的政治家、企業の方と堂々と渡り合っていただき、こんな立派な団長の下で議論、勉強できてうれしいと思いました」 耳を疑うセリフではないか。

 民主党は柳沢のクビを取りに行ったのではなかったのか。

 安倍の答弁に「私と同じ認識で、ありがとうございます」というシーンも出てきた。それも2回も! 見ている国民は「ハアー?」である。

◆ 有権者も驚いた民主党議員のオベンチャラ ◆

 枝野も一緒で、相手が嫌がる事務所費問題はサラリと済ませ、偽装請負のキヤノンの御手洗会長が経済財政諮問会議の議員を務めている「おかしさ」についても、攻め切れなかった。誰が考えてもおかしいのに、「(キヤノンが偽装請負をしているかどうか)個々の企業のことは言えない」(柳沢厚労相)だの「企業の代表ではなく個人として(経済財政諮問会議議員を)お願いしている」(安倍首相)などという詭弁を許し、結局、タイムアウトのだらしなさ。

 極め付きが川内博史とかいう比例復活議員で、冒頭、「きょうは、総理、ならびに閣僚の皆様方と議論をさせていただく機会を得させてもらいました。本当にありがとうございます。充実した議論をさせてもらいたいと思います」などと言い、ヘーコラしていたのである。

 民主党の若手は自民党の回し者か? 安倍政権のデタラメがかくも明らかになっている時に、どういう神経でオベンチャラを言うのか。有権者はア然ボー然だったのである。

◆ 民主党は自民党の毒まんじゅうを食らったのか ◆

 野党第1党がこのザマでは、ヨタヨタ安倍政権も楽チンだ。

 政治評論家の有馬晴海氏は「私もテレビ中継を見たが、今回の民主党の3人には『どうしたんだ?』とビックリした」と言っていた。プロが見ても“怪しかった”ということだ。

 元参院議員で国対を知り尽くしている平野貞夫氏はこう言う。

 「結局、民主党の若手は権力闘争が分かっていない。いい子ぶって、悪役になれず、官僚と頭の良さを競ったりしている。これじゃあ、自民の枠組みを壊せませんよ」 原口は佐賀の自民党県議出身だ。「選挙で勝てるんなら自民だろうが、民主だろうが関係ないのだろう」(政治評論家)などと揶揄されている。

 原口に限らず、民主党には本籍自民党みたいなのがゴロゴロいる。そういうのが、官僚に「先生は優秀」とかおだてられて、イイ気になっている。自民党議員と外遊して、相手国から歓待され、自分も権力に近づいたような気になっている。自民党議員にしてみれば、こんな民主党議員を籠絡するのはチョロイもんだ。政治評論家の森田実氏はこう言うのだ。

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