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シルクロードの今を征く

Now on the Silk Road

陝西省歴史博物館 百度百科2

西安 (Xi'an、中国)

青山貞一
Teiichi Aoyama  
池田こみち Komichi Ikeda 共編
掲載月日:2015年1月22日 更新:2020年4月1日
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 本稿の解説文は、現地調査や現地入手資料、パンフなどに基づく解説に加え、百度百科中国版から日本への翻訳、Wikipedia 日本語版を使用しています。また写真は現地撮影以外に百度百科、Wikimedlia Commons、トリップアドバイザーさらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビュー、百度地図などを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名を記しています

 次は陝西省歴史博物館の百度百科2の紹介です。 出典は:中国百度百科です。 

◆陝西省歴史博物館 百度百科2



 陝西歴史博物館には115,000点以上の文化遺産があります。そのうち、41,000以上が登録されており、未登録のコインを除くと74,000以上が未登録です。コレクションのほとんどは、旧陝西省博物館から引き継ぎました。より一般的なコレクションには、次の8つのカテゴリがあります。

 まず、青銅(ブロンズ)。

第一展示ホール

【第一ユニット】

 最初の展示室は、人類学的な展示となっており、今から115万年前の藍田(らんた)原人、ダリ人、半坡(はんぱ)遺跡、姜寨(きょうさい)遺跡など、祖先たちが残した遺跡を展示し、中国の活気ある黎明期の文明と栄光を再現しています。

【第二ユニット(鳳明山)】

 二つ目の展示室「鳳明山」は、陝西省は西方王朝が所有する豊かな遺跡であり、特に初期の中国における国家的政治制度や経済状態、特に、倫理的精神的特徴などについて、また、青銅鋳造技術について展示しています。

【第三ユニット(東方帝国】

 三つ目の展示室では、兵馬俑の戦士と馬に代表される秦の文化遺跡に焦点を当て、荘厳な勢いと独自の軍事的特徴をもつ、秦王朝の文明制度とその時代の精神を表しています。

第二展示ホール

【第四ユニット(大漢雄風)】

 第四の展示室は、大漢帝国の都、長安に焦点をあて、漢王朝一族の陵墓など漢王朝特有の文化や金餅と呼ばれる貨幣、西漢皇后の玉印、西漢王朝の金銀メッキを施した竹のデザインの銅製の香炉、西漢王朝の彩色を施したガチョウの形の銅製ランプ、西漢王朝の色絵の陶製鈴、漢王朝時代の茶色と緑色の釉薬で雲を描いた陶器の香炉、西漢王朝時代の色彩騎兵俑(死者とともに埋葬した人形、土偶など)、西漢王朝時代の果物用道鍋、などの遺跡が展示されています。それは古代中国社会の発展の最初のピークを示しすものであり:繁栄した経済、文化、漢王朝による開放と(周辺との)交流、その開放的で進取的、先駆的で繁栄した時代を強調しています。

【第五ユニット(衝突と融合)】

 第五ユニットは、陝西省の豊かで絶妙な農業や草原の人々の文化的な遺跡や宗教的な遺跡についての展示です。漢時代の黄金の怪物、晋王朝時代の「歸義羌王」の金印、西魏王朝の軍人独狐信(どっこしん)の多面体黒玉組印、五胡十六国時代以前に造られたすばらしい工芸品で、美しい宮殿を造るための金泥を取る筒状の容器、北魏時代の馬に乗ってラッパを吹く兵を描いた俑、南北朝時代の色絵の盾を持つ胡人(ソグド人)武士の俑、北魏時代の金メッキ菩薩三尊銅像、などであり、これらは、国家の統合、仏教そして文化と芸術の反映と特徴を示しています。

第三展示ホール

【第六ユニット(盛唐气象)】

 第六ユニットは、瑞・唐の典型的な遺物を通して、古代中国で最も繁栄した時代の文化的なシーンが展示され、当時、東と西に通じた世界で最も繁栄した国際大都市であった、長安、シルクロード、そして瑞唐の文化の折衷的で革新的なこれまでにない発展が見られました。

【第七ユニット(帝都首都への別れ)】

 ここでは、唐王朝の後、聖域の中心としてまた、陝西省の北西部のの中心として西安が依然として独特の文化的創造性と精神的遺産を持ち続けていることを示しています。

唐代壁画宝物館
 
 唐時代の墓の壁画は陝西省歴史博物館における特徴的なコレクションであり、20以上の唐時代の墓からなる600幅の壁画20以上の壁画があり、その規模は1,000平方メートルを超えます。

写真:唐王朝の壁画の宝物展

 これらのうち、18幅中5件(組)は国によって国宝として指定され、82幅82件(組)は第一級品として指定されました。唐時代の墓の壁画は独特の建築様式、人物はシンプルで表情豊かに描かれ、特色のある鮮明な器物、シンプルで鮮明な風景など、当時の儀式としての習慣を描いています。生活風俗、服飾の特徴、娯楽や建築様式なども描かれています。これらは唐王朝の社会生活、特に貴族の生活と精神的な面を研究する上での重要な資料となっています。

 唐王朝壁画宝物館は、陝西省政府が決定した文化遺産観光産業の中心的なプロジェクトで、陝西省歴史博物館の東展示ホールの地下に位置し、総投資額は7,300万元(陝西省政府補助金基金1800万人民元、イタリア政府借款400余万ユーロと補助金百万ユーロを含む)4200平方メートルの建築面積、3400平方メートルの展示エリア、展示総延長800メートルの規模となっています。

 展覧会には、唐王朝の章懐太子(李賢)の墓の賓客図も含まれています。そのほか、ポロの絵、狩猟旅行の絵、懿徳太子(李 重潤)の墓の楼門の絵、儀式の絵、永泰公の墓には宮殿に仕えた女性の珍しい壁画が97福発見され、また、補助的な文化遺物18個も含まれています。それらのいくつかは墓の発掘によって発見されたもので、いくつかは絵の内容に関連したものでした。唐時代の墓と唐時代の手描きの壁画を比較が観客にとって容易となるように、唐時代の前後の有名な絵画のレプリカが特別に補助展示として選ばれました。


歴史博物館(百度百科3)つづく