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富士五湖、自然と文化・歴史短訪

富士花鳥園5
世界中のベゴニア
Fuji Kachouen, Shizuoka pref.


青山貞一・池田こみち
 独立系メディア E-wave Tokyo 2023年9月30日
 

撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2022-9-21

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世界中のベゴニア

 花鳥園のうち、花の方はと言うと、世界中の沢山のベゴニアがある。

 ベゴニアはシュウカイドウ科ベゴニア属に属する植物。約2000種の原種があり、そこから生まれる交配種に至っては星の数ほどあるなど、幅広いバリエーションがあるそうだ。

​ ベゴニアの原種は、赤道を取り巻く、熱帯・亜熱帯気候の世界中の地域に分布している。ただし、オーストラリアは除く。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2022-9



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2022-9



撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2022-9



 ベコニアとフクロウの合わせ技? お母さんの手綱で記念撮影。子供にとってはおそらく一生の面出でしょう。


撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2022-9


 以下はベゴニアの種類の概要紹介。

ベゴニアの種類(中間)

木立ち性ベゴニア

 花壇に植えられる、小さな花を多数つけるもの、センパーフローレンスが代表。生育形態から、叢生型(シュラブ・タイプ)、矢竹型(ケイン・タイプ)、多肉茎型、つる型(トレイリング・タイプ)に分けられる。ちなみにセンパフローレンスは叢生型。

 ベゴニア・センパフローレンス(学名 ベゴニア Semperflorens(他表記もある))
おそらく日本で一番ありふれたベゴニアである。四季咲きベゴニアとも呼ばれている。公園や学校に植えられている小さいベゴニアは、ほとんどこの種である。

 多くの品種がある。南米原産の ベゴニア cucullata に他種を交配して作出された系統だが、球根性の ベゴニア gracilis も作出に使われたという。これにより、ベゴニア gracilis の持つ小葉性と直射光への耐性を受け継いだという。

根茎性ベゴニア

 根茎を形成しながら成長する。 横走根茎性、直立根茎性、半木立性、地下茎性等に分かれる。 葉挿しや水挿しで容易に増殖が可能な種類が多い。

レックスベゴニア

 インド〜ベトナム原産のベゴニア rexに、他種を交配して作出された品種群。形質は元々のレックスと同じ根茎性のほか、木立性になるものもある。

ベゴニア・ヘルバケア(ベゴニア herbacea)

 ブラジル東南部原産。樹木に着生させた根茎から縦に肉厚な葉を伸ばす。花は白色で根茎の近くに咲く。

球根性ベゴニア

ベゴニア pearcei

 1865年頃、リチャード・ピアース(Richard Pearce)が南アメリカで発見し、今日の球根ベゴニアの元になっている。

ベゴニア socotrana

 イエメンのソコトラ島原産。花は桃色。葉は不対称というよりはハスの葉様の円形で、分布も他の原種とは隔絶している、いわば異端的な存在だが、球根ベゴニアとの交配でエラチオールベゴニアを、後述するベゴニア dregeiとの交配でクリスマスベゴニアを生み出すなど、交配親として活躍してきた。

ベゴニア dregei

 南部アフリカ原産。花は白色。実際には球根が出来るわけではなく、茎の基部が肥大し、地上部は枯れず成長を続けるので木立ベゴニアに見えるが、球根性に分類されている。葉の形、模様の異なる非常に多くの変種がある。(数種に分ける見解もある)

ベゴニア sutherlandii

 中南部アフリカ原産。花はオレンジ色。シュウカイドウ同様むかごを作る。耐寒性も強く、おそらくは原種ではシュウカイドウに次ぐ。また、手に入れやすい原種という点でもシュウカイドウと並ぶだろう。何かにつけてシュウカイドウとの共通点が多い。白花の原種 ベゴニア dregei との交配種の"Weltoniensis"は桃色の花を咲かせる。

シュウカイドウ

 ベゴニア属にシュウカイドウ(学名 B. grandis ssp. evansiana)という中国原産の植物がある。これもベゴニア属の一(亜)種であるが、日本に古くからあるためベゴニアとは呼ばれない。日本では本州以南各地の人家周辺の木陰などに半ば自生的に生育している。

 他に、日本に自生する種としては、沖縄の八重山諸島にコウトウシュウカイドウ (B. fenicis Merr.) とマルヤマシュウカイドウ (B. laciniata Roxb. var. formosana Hay.) がある。いずれも森林内の谷間周辺に見られ、コウトウシュウカイドウは茎が立って木立状になり、マルヤマシュウカイドウは茎が短く、葉は根出状になる。

ゴニアとは?
ベゴニアを知ろう
ベゴニアとは?
ベゴニア
ベゴニアはシュウカイドウ科 Begoniacea ベゴニア属 Begoniaの植物で、2000種余の原種と、その数倍の交配種があるとされる非常に変化にとんだ一属です。

原種はオーストラリア大陸を除いたほぼ世界中の熱帯や亜熱帯の湿潤な地域に分布しています。日本では西表島から石垣島にかけていくつかの原種が分布しています。

性質も色々で、中には気難しいものもあり、放っておいてもよく育つものあります。ベゴニアは魅力いっぱいのとても表情豊かな植物です。あなたの環境にあったベゴニアに必ず出会うはずです。

 
 以下はベゴニアについての参考情報

参考:ベゴニアとは 
 温和な気候を好み、多彩な分布をみせる ベゴニア


 ベゴニアの多くは、強い日差しが当たらず、湿度が高く、寒暖の差があまりない温和な気候の場所を好んで生育しています。厳しい暑さや乾燥地などはあまり適さず、熱帯や亜熱帯地域に原産する植物でありながら暑さや寒さにあまり強くないものが多いのが特徴です。

 もっとも多く分布しているのは、メキシコからブラジルにかけての中南米地域で、中国南部から東南アジアにかけての地域にもたくさんの原種が分布しています。

 レックスベゴニアの原種やセンパフローレンスの原種の中には零度近くなる場所で冬越しをするものがあったり、多肉植物化して半乾燥地帯で生育するものもあるなど、多彩な環境に適応して分布するものもあります。

 無限に近いバラエティに富んだ品種
ベゴニア

 比較的容易に交配できることから、世界中のベゴニアの愛好家達が種や品種を導入をしあって、栽培と普及が行われています。

 原種の数が多いので優れた品種育成の可能性は無限といってもよく、交配による新品種もつぎつぎと生み出されています。


 富士花鳥園はこれでおしまい。


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